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新型コロナウイルス -受診についてのまとめ-

ブリスベン商工会議所の会員の方からの質問をもとに書いた新型コロナウイルス受診についての情報を私のホームページやFacebookで掲載する許可をいただいたのでシェアしたします。


1. テレヘルスについて


3月30日よりオーストラリア国民、永住権保持者はMedicare(オーストラリアの国民健康保険)適応のTelehealthによる受診が可能になりました。ほとんどのGP(私のような家庭医)、専門医、コメディカル(栄養士、臨床心理士など)の方がtelehealthに診療方法を移行しているようです。


2. いつ医療機関を受診するべきか


どのような状況になったら診察が必要なのかの判断は難しいところです。

人それぞれなので、こうだったら絶対大丈夫という基準はありません。

基本的には咳や熱などの症状がある場合は外出はせず、ちょっとでも気になるのであればテレヘルスで医師の診察を受けるのが大切だと思います。

クイーンズランドヘルスによると、渡航歴やコロナウイルス陽性の方と接触がなく、軽い症状の方は自宅で様子をみるようにとのアドバイスです。

持病がある方や60歳以上の方、喫煙歴がある方などはリスクが高くなります。

しかしどの年齢でも重症化する可能性はあるので、同じアドバイスの繰り返しになりますが、ちょっとでも気になればテレヘルスなどで医療機関を受診するのをお勧めします。

私の知る多くの医師の考えは、すべての風邪などはコロナウイルスの可能性があると思って接するべきだという意見です。


3. Hawthorne Clinicのテレヘルス


私が診察を行っているHawthorne Clinicでは、まず医師とのテレヘルスの予約を取っていただき、テレヘルスで実際に身体検査などが必要だと判断された場合のみクリニックお越しいただくという流れとなっています。


これはクリニックで働くスタッフを感染から守るためと、すべての患者を感染から守る両方の理由からこういった処置をとっています。

初期対応をテレヘルスで行うことで、医療スタッフと患者の実際の接触時間を短くするようにしています。

鼻水、咳などの症状が少しでもある場合はクリニック内に入ることはご遠慮いただいております。

もし肺炎やコロナウイルス感染の疑いがある場合は、最初にテレヘルスを受けたのち、クリニックの駐車場に設置されたRespiratory Clinic(呼吸器クリニック)を受診していただくようにしています。

このクリニックでは防護服を着用した医師が診察に当たります。

現在防護服が不足しているため、このクリニック担当の医師は数名に絞られています。

そのため、私は現在Respiratory clinicの診察にあたっていないので、オーストラリア人の医師が診察することになります。

病歴は電話で確認しているので、酸素濃度を測ったり、呼吸音をチェックしたりといったテレヘルスでできない実際の身体の診察をするので、英語はあまり必要ないと思います。


4. コロナウイルスの検査

新型コロナウイルス検査適応の基準は、日々変化しているので、医療関係者以外には情報が届いていないと思います。

オーストラリア国内でも州により、基準が多少違います。この基準は4月2日時点の基準なので、明日には変わっている可能性もあります。

現時点では海外から14日以内に帰国、または14日以内にコロナウイルス陽性の方と接触があり、発熱、咳、のどの痛み、鼻水などの症状がある方が検査対応になっております。それ以外でもコロナウイルスのアウトブレークが起こっている地域に住んでいる方や医療関係者で発熱や咳がある方、肺炎で入院している方が検査対象になります。あとは最終的に医師の判断によります。

新型コロナウイルスの検査はHawthorne ClinicのRespiratory Clinicで医師が検査必要だと判断すれば受けることが可能です。

それ以外ですと、テレヘルスで検査が必要と判断されて、Hawthorne Clinicから遠いところに住んでいる場合は、いくつかの地域の検査機関で検査を受けることも可能です。

これにはまずテレヘルス診察を受け、医師から検査用紙を送ってもらう必要があります。

緊急の場合はほとんどのパブリック病院(Mater病院、Princes Alexandria病院、Royal Brisbane病院など)にFever Clinicというコロナウイルス検査クリニックがあります。

これらのFever Clinicは病院の救急治療室 (Emergency Department) に隣接されています。


*先週またコロナウイルス検査適応の基準が変わり、ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズ近郊に住んでいる人で、咳、発熱、のどの痛みがある方は検査対応になりました。


5. Respiratory Clinicについて


Respiratory Clinic(呼吸器クリニック)をやっているGPクリニックは少ないと思われます。防護服が不足しているため、すべてのクリニックでもできるわけではありません。Hawthorne Clinicでも防護服の関係上Respiratory Clinicは1日に4時間しかやっていません。多くのGPクリニックでは実際にクリニックで診察はするが、検査は地域の検査機関やFever clinicでやっていただくというところが多いと思います。

これは検査をするときに患者から感染する高くなるので、きちんとした防護服がない場合は検査を行うべきではないという理由からです。


6. 検査結果について


コロナウイルス検査が陽性だった場合の隔離については基準が日々変わっているので、医師がPublic Health Unit(州保健省)と相談して決まることになります。

検査結果は1日から3日ほどで出ます。

コロナウイルスの検査はオーストラリアの限られた検査機関でしか処理されていないので、どこで検査を受けても結果が出るまでの時間はさほど変わりません。

少しでも風邪などの症状がある方は検査結果がでるまでは自宅隔離になります。

そのあともリスクレベルによって隔離が続く場合もあります。

現在行われているコロナウイルスの検査はpcrという検査ですが、この検査は100%コロナウイルスに感染しているかわかる検査ではありません。

偽陰性というものはあり、実際にコロナウイルスに感染していても陽性になるのは70%ほどだといわれています。

またどの段階で検査が行われたかによって偽陰性の可能性が変化していきます。

早い段階で検査した場合、ウイルスの量が少なく、陽性にならない場合もあります。

国によってはコロナウイルス感染の可能性が高い患者には最初の検査で陰性でもまた検査をする場合もあります。

オーストラリアでも可能性が高い患者で症状が悪化している場合は再検査をしている場合もあるようです。


7. 治療について


現在新型コロナウイルスに対する決まった治療法はないです。症状の軽い方は家で自宅で休養、肺炎などの場合は病院に入院というケースが多いと思います。

今のところ陽性の方は一度入院して、症状が軽ければ自宅で療養というのがほとんどのようです。


8. コロナウイルスの診察と検査の流れ-感染の可能性のある場合のまとめ-


Hawthorne Clinicの場合

GPにてテレヘルスで問診(日本語可)⇒駐車場に設置Respiratory Clinicで検査⇒自宅療養か入院


Respiratory ClinicがないGPの場合

GPにてテレヘルスで問診⇒検査用紙を取得⇒地域の検査機関(※)で検査かFever Clinicで検査

⇒自宅療養か入院


※地域の検査機関はQML Pathology, Sullivan Nicholaides PathologyやMater Pathologyになります。これは普段血液検査などを受けるのに行く所です。


緊急の場合

Mater病院、Princes Alexandria病院、Royal Brisbane病院などのFever Clinic(コロナウイルス検査クリニック)で検査⇒自宅療養か入院

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